【高緑】緑間は俺のだ【高尾弟×緑】
キャラ設定↓
・緑間 真太郎 (15・男)
*バスケ部
*おは朝信者
*3Pが得意
*双子の妹がいる
*ジャンケンに強い
*ツンデレ
*天然
*ピアノが得意
*美人系
*成績は上位
*コミ障
*和成が好き
*ネガティブ(?)
・緑間 真由 (15・女)
*バレーボール部
*双子の妹
*兄とは違う学校に通っている
*髪はショート
*かわいい系
*コミ力高い
*成績は中の上
・高尾 和成 (15・男)
*コミ力高い
*真琴の下僕
*成績は中の上
*ジャニーズ系イケメン
*本命にはぞっこん
・高尾 和弥 (14・男)
*和成の弟
*コミ力はそこそこ
*成績はいいほう
*ヘアスタイルは高尾に似てる
*たまに家に来る真太郎が気になっている。
以上、苦手な要素がありましたら、Uターンをお願いします。
「しーんちゃんっ」
朝から、大きな声で自分の名前を呼ぶ高尾。キキーッとなるチャリアカーのブレーキ音。
がチャリとドアを開け、2人、母に行ってきますと言いながら外へ出る。
「え?」
「ん?どうしたのだよ?」
大きく目を見開いた高尾に、どうしたと問いかける。
「えっと、隣の女性は?」
「ああ、俺の双子の妹だ。」
「あ、初めまして、ですよね!私、緑間 真由といいます!」
にっこり微笑みながら自己紹介したあと、じゃあ、行ってくるね、と俺に手を振る妹にああ、と少し手を振り返す。
「へ~!真ちゃん妹いたんだ!ねね、後で詳しく聞かせてよ!」
「?わかった。」
そしていつものようにジャンケンに勝ちリアカーに乗る。
いつもどおりだった。
いつもどおりのはずだった。
*****
「ねーね、妹さんとは仲イーの?てか、妹さん何部?おは朝信者?ww」
先程からしつこく妹について聞いてくる高尾に内心苛立っていた。
「普通だ。バレー部のエースアタッカーで、ポジションはレフトらしい。妹は、信じるときは信じる。」
「へえ」
なぜそんなに妹について聞いてくる?一目ぼれか?
ズキンと、心臓あたりが痛む。
それもそうか。俺はもう1ヶ月半片思いをしている。ずっと好きだった。高尾と俺が不釣合なのは知っている。そもそも、釣り合うはずがないのだ。俺たちは男同士。同性愛者もこの世の中にはいるらしいが、その人たちの相手は、きっと可愛げのある、身長も低く、愛想がある人たちだろう。俺なんか、可愛げも愛想もなく、身長も高すぎる。高尾より19センチも高い。素直でないし、わがままばかり言って相手を困らせてしまう。最悪な条件しかない。
だから別に高尾の相手が自分の妹であろうと文句も言えない。妹は、素直で成績も悪くなく、見た目も可愛い方だ。身長も高尾より低い。性格も優しく、元気でまるで高尾のように賑やかだ。つまり、高尾とも会話が弾むのだろう。俺にはとてもじゃないができない。
ああ、だめだ。これ以上考えると泣いてしまいそうだ。
「おーい?真ちゃん?」
「え?あ、ああ、すまん、」
「なーなー、今度真ちゃんちいってもいい?」
「・・・、いい、のだよ。」
「やった!」
ニカッと笑うと、また違う話題に変わった。
どうせ、妹と会うのだろう。
そう思い、痛む胸を抑えた。
******
日曜日部活がなく、高尾が遊びにきた。
なんとなく邪魔だと思い、妹に高尾が用があるらしいと伝え、自分は部屋にこもった。正直、何を話して、何をしたのか知らないが、帰り際の高尾の表情を見る限り、進展はあったのだろう。
よかったな、
そう心の底から思えたら楽なのに。
******
「今度、高尾の家に行きたいのだよ。」
「え?!真ちゃんからまさかの?!いいよ!!でも、どうしたの急に?」
「ただ、お前の弟と少し話をしたくて・・・。」
「ちぇー、和弥に用かよ、」
むすっとする高尾を見て、なぜそんな顔をするのか不思議で首をかしげる。
まあ、高尾の弟に用があるのは本当だから、仕方がない。
高尾と俺に妹の出会いから、10日が過ぎた。もしかしたら、家でそういう話をしてるかもしれない。弟なら、知っているかもしれない。本人に聞く勇気は俺にはない。だから弟にわざわざ聞きに行く。
「なんのようなの?和弥なんかにー、」
「お前には関係ない。」
俺の言葉に余計むすっとする高尾。
「しかもさー、前真ちゃんちいったとき、お前部屋に閉じこもっちゃうし、なぜか真ちゃんの妹が来るし。」
「は?だが、お前は真由に用があったのだろう・・・?」
まさか、いや、でも結局話はしてたのだろうから、合ってるのだろう。
「まあ、そーだけどー・・・、」
「なら何の問題があるのだよ?」
「はぁ、せっかく真ちゃんちに遊びに行ったのに、真ちゃんとは、お邪魔した時と、帰るときだけってありえなくね?」
「だが、ずっとはなしていたのだろう?なら、いいのではないか?」
「もー、真ちゃん分かってねーなー、」
何がわかってないというのだろうか?意味がわからん。
しかももうすぎたことだ。どうでもいいだろうに。
*******
日曜日の午後、部活帰りに高尾の家に寄った。
運良く、高尾の弟さんが居た。
高尾は高尾で、俺がお邪魔してから30分後、先輩に呼び出され、出かけてしまった。
つまり、俺は今高尾の弟と二人きりだ。
俺たちは今、リビングのソファーに腰を下ろし、向き合っている。
「緑間さん、その、俺にようって・・・?」
「あ、ああ、あの、」
2人きりの時は、弟の名前を呼ぶようにしている。なぜならば、苗字だと高尾と区別がつきにくい。そう言われ、和弥って言ってよ、と言われ呼ぶようにしている。
「高尾の、好きな人の話とか聞いてないか・・・?」
「?和兄の?まあ、前からちょこちょこ、『あの緑髪綺麗だわー・・・、』とか、『めっちゃ可愛いんだけど、どうしよう』とか、ブツブツ言っているのは聞こえたような気がしますけど?」
「・・・、そうか・・・、」
やはり、妹のことが好きだったのか。
「緑間さん・・・?」
心配そうに、顔をしかめて問いかけてくる。
「泣きたい、んですか・・・?」
「?」
言われて初めて、泣きそうなのを我慢していることに気がついた。
「あ・・・、」
「・・・・、何があったかはわかりませんけど、元気出してください、」
ギュッと抱きしめられ、頭を撫でられる。
あたたかい。
ぎゅっと抱きしめ返し、頭を擦りつける。
涙が、つぅっと頬を伝った。
「緑間さん、あの、今週の日曜日、俺と出かけてくれませんか?」
「え・・・?」
「その、一緒に過ごしたいんです。ダメ、ですか・・・?」
「・・・、部活も予定もないのだよ・・・。」
「?」
「だから、別に、いいのだよ。」
今日相談に乗ってくれたお礼だ。
そう言うと、嬉しそうに表情を輝かせる和弥がいた。
和也も高尾みたいに表情豊かだな、と思う。
トンと、和弥の胸を軽く押し、和弥から離れる。
そしたら、ガチャっとリビングの扉が開かれた。
「ただいまー・・・、」
「おかえり、和兄」
「お帰りなのだよ、高尾。」
元気に扉を開けた高尾は、俺たちを見ると、不機嫌そうに顔を歪めた。
「何でそんなにちけーの?」
「え?ちょっと、励ま「和兄には関係ないよ、」・・・?和、・・・。」
「・・・。そーかよ。で、真ちゃん何言いかけたの?」
「なんでもないのだよ。」
危なかった。和弥に高尾がいるときは呼ばないでと言われたのだった。
怪しそうにこちらを見つめてくる高尾の視線は正直痛い。真っ直ぐ射るような視線に視線をそらしてしまう。
すると余計腹が立ったのかリビングを立ち去ってしまった。
「・・・、な、なんか、すまん、のだよ。和弥・・・、」
「気にしないでください。」
にこっと笑う和弥に安心し、俺もそろそろお暇しようと、荷物をまとめる。
「そろそろ帰るのだよ。いろいろ迷惑をかけて済まなかった。」
「ほんと気にしないでください。気をつけて、」
玄関で挨拶をし、自分の家を目指し歩き始めた。
続かなかった・゜・(ノД`)・゜・
続き考えたのにね←